洗面所のクロス張り替えを自分でやってみたいけれど、失敗したらどうしよう…そんな不安を抱えている方もいるかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、DIY初心者でもプロのような仕上がりを目指すことが可能です。このコラムでは、洗面所のクロス張り替えでよくある失敗例とその回避策を含め、成功に導くためのアドバイスをご紹介します。まず、最大の失敗ポイントは「下地処理の不十分さ」です。既存の壁紙を剥がした後、壁面に凹凸や汚れが残ったままだと、新しい壁紙を貼った際に浮きやシワの原因となります。特に、洗面所は水気が多いため、カビや古い糊の跡が残りやすい場所です。古い糊はきれいに剥がし、凹凸はパテで埋めて、サンドペーパーで平滑にすることを徹底しましょう。この下地処理の丁寧さが、美しい仕上がりへの第一歩です。次に、「適切な壁紙選び」も重要です。洗面所は湿気が高いため、通常の壁紙ではカビや剥がれの原因となりかねません。「防カビ」「撥水」「汚れ防止」などの機能性壁紙を選ぶことが必須です。また、柄物の壁紙は柄合わせが難しいため、DIY初心者には無地の壁紙や、小さな模様で柄合わせが不要なものをおすすめします。貼って剥がせるタイプの壁紙も、もしもの時の貼り直しに便利です。「カッターの刃をこまめに交換する」ことも、失敗しないための大切なコツです。壁紙をカットする際、切れ味が悪い刃を使うと、切り口がガタついたり、壁紙が破れたりする原因になります。特に糊付き壁紙の場合、糊が刃に付着して切れ味が落ちやすいため、数メートル貼るごとに刃を折って新しい切れ端を使うくらいの意識で臨みましょう。また、洗面所特有の難しさとして「狭い空間での作業」が挙げられます。洗面台や収納棚、コンセントやスイッチなど、障害物が多く、広い壁面のように一気に貼ることができません。焦らず、小さな範囲から丁寧に作業を進めることが重要です。コンセントやスイッチのカバーは、作業前に必ず外しておきましょう。最後に、「糊のはみ出し」にも注意が必要です。特に生のり付き壁紙の場合、糊がはみ出たらすぐに濡らしたスポンジで優しく拭き取ってください。糊が乾燥してしまうと、拭き取りにくくなり、壁紙表面に残ってシミになる可能性があります。
洗面所のクロス張り替え、失敗回避のアドバイス