長年暮らしていると、床の傷みは避けられない問題です。フローリングの小さな傷や、クッションフロアの目立たない汚れであれば、部分的な修繕で済むこともあります。しかし、その傷みが進行したり、広範囲に及んだりすると、「部分修繕で済ませるか、それとも全面張り替えをするべきか」という悩みに直面します。このコラムでは、床の傷みの程度と、それぞれの修繕費を比較しながら、賢い判断基準についてアドバイスします。まず、床の傷みが軽度な場合です。例えば、フローリングの表面にできた小さな擦り傷や、ワックスの剥がれ、クッションフロアの一部にできた小さな凹みなどであれば、部分的な補修で対応できる可能性が高いです。フローリングであれば、補修ペンやパテ、部分補修キットなどを使ってDIYで対応できることもあります。クッションフロアも、専用の補修材やシールで対応できる場合があります。これらの部分修繕にかかる費用は、数千円から数万円程度と比較的安価に抑えられます。しかし、色合いや柄の不一致により、補修箇所が目立ってしまうリスクも考慮する必要があります。次に、傷みが中程度の場合です。フローリングの一部にできた深い傷やへこみ、あるいは数枚のフローリング材が浮いてきたり、クッションフロアが広範囲にわたって剥がれてきたりするケースです。この場合、DIYでの対応は難しく、専門業者による部分的な張り替えが必要となることが多いでしょう。フローリング材の一部交換や、クッションフロアの広範囲の部分張り替えにかかる費用は、数万円から10万円程度が目安となります。この際、既存の床材と全く同じものが手に入るとは限らないため、多少の色味の違いが生じる可能性もあります。最後に、傷みが広範囲にわたる、あるいは深刻な場合です。例えば、フローリング全体がきしんだり沈んだりする、広範囲にわたる腐食やシロアリの被害がある、クッションフロアが広範囲にわたって劣化し、下地まで影響が及んでいるといったケースです。このような場合は、部分修繕では対応しきれないことが多く、全面的な張り替えを検討するべき時期と言えるでしょう。全面張り替えにかかる修繕費は、部屋の広さや選ぶ床材の種類にもよりますが、10万円から数十万円以上と高額になります。判断のポイントとしては、「部分修繕で対応できる期間や頻度」も考慮に入れることです。