私たちは築40年以上の木造住宅に住んでおり、以前から耐震性能に漠然とした不安を抱いていました。特に東日本大震災の揺れを経験してからは、「いつか自分たちの家も…」という思いが強くなり、ついに耐震リフォームを決意しました。 最初はどこから手をつけて良いか分からず、インターネットで情報を集めたり、近所の工務店に相談したりすることから始めました。そこでまず勧められたのが「耐震診断」でした。専門家の方が家の中を隅々までチェックし、床下や屋根裏まで見て回り、数週間後には詳細な診断結果と補強案が提示されました。診断の結果、我が家は壁の量が不足しており、特に北側の壁が弱いことが判明。柱と梁の接合部にも不安があるとのことでした。 診断結果に基づき、工務店と何度も打ち合わせを重ね、最適なリフォームプランを練り上げました。予算も考慮し、まずは最も弱い部分である壁の補強と、基礎のひび割れ補修、そして接合部の金物補強を行うことにしました。具体的には、既存の壁に構造用合板を張り付けたり、筋交いを追加したりする工事です。壁の中を工事するため、当然ながら内装の張り替えも伴いました。 工事期間中は、一時的に仮住まいに移る必要がありましたが、これも安全のためと割り切りました。職人さんたちは丁寧な仕事ぶりで、毎日進捗状況を報告してくださり、安心して任せることができました。 工事が終わり、新しくなった我が家を見た時の感動は忘れられません。見た目には大きな変化はありませんが、建物全体の頑丈さが増したことを実感できます。何よりも、地震への漠然とした不安から解放され、家族全員が安心して暮らせるようになったことが一番の収穫です。耐震リフォームは決して安い買い物ではありませんでしたが、家族の命を守るための投資としては、これ以上ない価値があったと心から感じています。