フローリングの全面張り替えにおいて、多くの人が気になるのが表面の仕上げ材の費用ですが、実はその下の「下地」の状態が、工事全体の費用と仕上がりに大きく影響します。特に築年数の古い建物や、湿気の影響を受けやすい場所では、下地の補強が必要となるケースが多く、その費用も軽視できません。このコラムでは、フローリング全面張り替えにおける下地補強の費用と、その重要性について深掘りします。既存のフローリングを撤去した後、下地である根太や合板の状態を確認します。もし根太が腐食していたり、シロアリの被害に遭っていたりする場合、あるいは合板がたわんでいる場合は、新しいフローリングを張る前に、必ず下地の補強工事が必要です。この補強工事を怠ると、新しいフローリングを張ってもすぐにきしみや沈み込みが発生したり、最悪の場合、床が抜け落ちる危険性も考えられます。下地補強の費用は、補強の範囲や方法によって大きく変動します。例えば、部分的な根太の交換や合板の増し張りであれば、数万円から10万円程度の追加費用で済むことが多いでしょう。しかし、広範囲にわたる根太の腐食や、床全体のレベル調整が必要な大規模な補強工事になると、数十万円単位の費用がかかることもあります。特に、既存の床が畳であった場合、畳の厚み分だけ下地をかさ上げする費用が発生することもあります。下地補強の費用が発生する主な原因としては、以下の点が挙げられます。一つは「経年劣化」です。木材は時間とともに強度を失い、腐食や虫食いの被害に遭いやすくなります。もう一つは「湿気の影響」です。床下の通気性が悪い場所や、水漏れなどのトラブルがあった場所では、木材が湿気を含み、カビや腐食の原因となることがあります。これらの費用は、リフォーム会社による事前の現場調査で判明することがほとんどです。信頼できるリフォーム会社であれば、下地の状態を詳細に診断し、必要な補強工事とその費用を明確に見積もりに含めてくれるでしょう。見積もり書に「下地調整費」や「根太交換費」などの項目があるか、その内容が具体的に説明されているかを確認することが大切です。下地補強は、新しいフローリングを長持ちさせ、快適な床環境を維持するための「見えない投資」です。費用を抑えたい気持ちも分かりますが、決して手抜きをしてはいけない部分です。